自分も神奈川県民でかつては日吉に近い綱島に住んでいたこともあるので、慶應義塾の優勝を素直に喜んでいます。
放送や新聞で紹介されていましたが、監督森林貴彦さんのチームの引率はやはり独特だったと感じます。2002年から慶応野球部コーチ、2015年から慶応の監督に。チームのメンバーには自分を「森林さん」と呼ばせること、「一人ひとりが、自ら考えて行動する野球」を掲げ、それを積み上げて来られました。
選手の話を聞き、自分で課題を設定させ、その課題をクリアするためにどうしたら良いか自ら考えさせる。コーチング理論を高校野球に導入して、優勝を果たすまで20年をかけていらっしゃいます。
それがうまく機能していることは自信に満ちていることでわかりました。例えばベンチから選手に事細かに指示を出していないな、全員に笑いを誘うような声かけているな、とか。
選手たちもその指導に信頼していることが伺えました。例えば守備でピンチの時、マウンドに集まり空を見上げて気持ちをリセットする様子。プレーがうまくいくと3本指を立てて鼓舞する様子。
キャプテンの大村君が発した言葉「技術があっても気持ちが強くなければ、勝てない。精神的に強くなれたから日本一になった」打倒育英を目指して毎日が課題をクリアするための練習だったんだな、と感じました。
この姿を最も喜んだ森林さんでしょう。
「自ら考えることは、今後の人生の財産になる」と、この勝利の先を見据えてますね。
コーチングの真髄に触れた感じがしました。