田代氏は定年まで、サラリーマンエンジニア、定年後は60歳を過ぎて職業通訳者になった。なぜこんななことが可能になったのか。氏は仕事を通じて英語を身につけた。自分の専門の自動車の技術やビジネスの現場を通して英語が身についた、とおっしゃっています。
その履歴が私自身と重なっている、と思い、本書を読みました。
すごく納得したのは以下の箇所です。
私は、英語の勉強を始めるのに年齢は関係ないと思っています。 遅く始めても身に つく人は身につく。
最初から、何でも話せるようになってやろうとやみくもに勉強を始めるのではなく、伝えたいこと、いま必要なことだけが話せるようになればいい、と思って始めればい いのです。
英語力の足らないところは、これまでに培ってきた知識が補ってくれます。
知っていることは話しやすいものです。 よく知っていることを英語で話す–それ を繰り返す。これが、遅くに勉強を始めた人に求められる取り組み姿勢だと思ってい ます。
(中略)
英語習得の生命線、それは続けること
何事も続けることで上達する。特に語学学習は、その傾向が強いように感じます。 続ければ、必ずうまくなる。わかりきったことなのに、英語ができないと嘆く人が 多いのは、みんな続けられないのです。だから、困っている。
これが自分自身が何歳になっても英語の上達を諦めたくない、と感じている自分を、すっと後ろから後押ししてくれている、と感じました。
さて、氏の勉強法は精神論ではなく、実際にやってきたことを詳細に説明されています。
それは、プロの通訳者として一面途方もない努力されておられ、私などまだ到底足元に及ばないこともあります。
(例、自分の単語帳をエクセルで作る、英語勉強会に出席するなど)
とにかく老齢でも語学は勉強できるのであります。みなさんもご一読を。